一橋大学の推薦入試体験記 part4

前回は散々な小論文について自ら傷を抉りながら書いて言ったわけですけど、今回は個人的に大成功した面接について書いていこうと思います。

これに関しては質問と自分の答えをそのまま書いていく方が分かりやすいとも思うのでその形式でかきたいと思いますが、ところどころ突っ込んでいきます笑

 

 

私「○○高校から来ました○○○○といいます。本日はよろしくお願いします」

試験官「はいよろしくお願いします。荷物は後ろの机に置いておいてください。置き終わったら着席してください。」

私「(荷物を置き終わって)失礼します。(着席)」

試験官「まず小論文はどうでしたか?」

私「難しかったです。全然満足する答えが書くことができなかったですね」

試験官「あれは難しいよね(笑)」

私「手も足もでなかったですね(笑)」

試験官「はいでは、まずは一橋大学を志望した理由をお願いします。」

私「話せば話すほど長くなってしまうんですが、だいたい何分で話せばよろしいでしょうか?」

試験官「大体1、2分程度でよろしいですよ笑」

私「わかりました。私が一橋大学を志望した理由の中で1番大きいのはゲーム理論を学びたいと思ったからです。数学オリンピックを受験したぐらいなので、私は元々高校1年生の最初は理学部を志望していたのですが、当時一橋大学を志望してた友人が持っていた『高校生からのゲーム理論』という本を読んでから自分の数学力はこの学問でこそ活かしたいと考えるようになり、まずは経済学をやりたいと思うようになりました。次になぜ一橋大学を志望したかについてなんですが、最初は大学は東京大学京都大学一橋大学の中から選ぼうと思っていました。というのは、高校生活の中で1番学習の効果が出るのは議論を通して学習した時だな、と感じたことがあり、それなら学力の高い学生の集まるこの3大学のどこかには行こうと考えるようにはなりました。そこで敢えて一橋にしたのは理由があって、東大は学力が足りなかったというのがなかったと言えばもちろん嘘にはなりますが、進学振り分け制度が嫌だったからです。進学振り分け制度はいわゆる穴場学部を作らせなかったり、やりたいことを後で決められる。という点では良いのですが元々経済学をやりたいと思ってるなら2年間を無駄にしてしまう気がしたからです。一橋と京大については、あまり学力の違いもなく迷っていたのですが、一橋の方がゲーム理論の研究で進んでいる点やオープンキャンパスで訪れた時に雰囲気が気に入った点を考慮して一橋大学に行きたいと思うようになりました。」

試験官「ありがとうございました。○○くんは兵庫出身ってことだから近くに大阪大学もあると思うんだけどそれはどうなの?」

私「大阪大学に行くならおそらく京都大学を目指してたと思うので、初めから見てなかったですね笑」

試験官「一橋ってそんな評価高いんだ笑 意外だな笑」

 

一旦ストップかけます笑

一橋大学の先生方が大学のレベルを結構さげて見てたのは置いといて、ここで自分が意識したポイントを抑えていこうかなと思います。

大きく2つあってまずは雰囲気を和やかな感じにして喋りやすい雰囲気を作ることです。

ニコニコしながら生き生きしているように見えるように心がけました。

あとはなぜその大学にしたかです。

圧迫面接なので多いのは、「それってうちの大学じゃなくてもできることだよね?」っていうパターンです。

なのでそれを言われる前からなぜその大学に拘ったかをあげておくと良いと思います。

あとよく質問されるのが、アドミッションポリシーの暗唱などはなかったですか?という質問ですが、一橋がそんなくだらない質問をすることはありません笑 

暗唱ができない人が能力ないかと言われると当然そんなこともないと思いますので笑

では続きを〜

 

試験官「えー次になんですけど、我々数学オリンピックっていうのをいまいち分かってなくてですね、そもそもどういうものなのか説明して貰えますか?」

私「私の受けた数学オリンピックJMOという日本数学オリンピックで、国際数学オリンピックの日本代表選考会になります。JMOには3段階の選考があり始めから順に、予選、本選、春の合宿となりますが、春の合宿で優秀な成績を収めた5人が日本代表となります。」

試験官「なるほど。ちなみに○○さんはどこまで行ったんですか?」

私「私は予選を通過して本選で脱落しました。個人的には本選が終わった時の感触は良かったんですが春の合宿に行くことはできませんでした。」

試験官「数学オリンピックを受けたきっかけを教えてください。」

私「もともと私の学校では高校一年時に文系理系関係なく数学オリンピックを受けることになっていました。そのときにはBランク上位を獲得することができたので一応一橋大学の推薦を受けることはできたのですが、Aランクを獲得できなかったことが悔しく、高校2年時には文系は数学オリンピックを受けないことになっていましたが先生に頼み受けさせてもらい無事Aランクを獲得することができました。」

試験官「へぇ、、案外すごいですね(笑)」

私「あ、ありがとうございます(笑)」

 

試験官「あ、じゃあ数学が得意だということなので質問をしたいと思うんですけど

①サイコロで1が出る確率

②じゃんけんで勝つ確率

③今、中東で戦争が起こる確率

は同じ『確率』という概念で言い表すことができますがそれぞれはどういう違いがあると思いますか?」

私「まず前提として数学的には①②は理論値で表すことができるが③は理論値では表すことができないという違いがあります。ただ①は主体の意思決定に関係なく1/6という値が確率になりますが②はAくんはグーを出しやすいなどの主体の意思決定が関わってくるものなので必ずしも理論値通りになるとは限りません。また③はそれぞれの主体が『戦争を起こしたい』と思っている確率が異なっていることが原因で理論値が出ないうこともありますが、たとえそれぞれの主体が『戦争を起こしたい』と思っている確率が同一であっても主体が多すぎて確率を出すのは難しいと思います。例えばじゃんけんでそれぞれの手を出す確率が等しくても10000人でじゃんけんをすれば確率を求めるのが難しくなりますがそれと同様であると思います。」

試験官「なるほど、ありがとうございます。」

 

はいまた止めます。

二つ目の質問は自分の取得した条件についての質問が主でしたね。

また数学にちなんだ『確率』の話も飛んできましたが、これはおそらく先述した「ゲーム理論に興味があります」といったことに影響しているんだと思います。

高校の時からゲーム理論の本は結構読んだので個人的には満足した答えが言えたかなと思います。

(後から知ったんですがその質問をしてきた試験官はゲーム理論を研究している教授でした、、怖い、、笑)

では後ちょっとですが続きを~

 

試験官「きみ自己推薦書に留学したいって書いてあるけど成績見る限り多分英語は苦手だよね?なんで行きたいの?」

私「そうですね他の教科に比べればニガテ教科ではあります。ただ行きたいのは語学を学びたいという理由がメインではないです。アメリカは今いろんな国籍とか人種の人がいると思いますが、それでも未だに東欧人差別や日本人差別があります。前まではそういう態度を見て不快になったりしていたんですが、最近はその様子を見て海外から見た日本はどう見えているのだろうということが気になりました。それで留学しようと考えるようになりました。」

試験官「なるほど。あと部活のことについて、バレーをやってたってことだけどどうだったの?」

私「バレーについては人一倍頑張ったと思います。私の所属していたチームは平均身長が他チームと比べ5センチ以上も低いチームではあったんですけれども、大げさな言い方をすると頭脳を使って対抗してきました。その結果近畿大会に出場したり、私自身も大会で最低身長プレイヤーでありながら、MVPを獲得しました。」

試験官「大学に行ってもバレーは続けるの?」

私「自分の家庭教師などのやりたいことと兼ね合いにはなりますが今のところは続けようと思っています。バレー部は年に一度海外遠征を行っているのでその点が魅力的でしたし、自分の能力がドrぐらい通用するか気になりました。」

試験官「ありがとうございます。もう時間もないので最後に30秒ほどで自己PLをお願いします。」

私「はい。自分の数学力を用いて大学でやりたい研究に励むのはもちろんですが、それだけでなく入学した後の様々な経験を通して将来のために役立てていきたいと思っています。」

試験官「本日はありがとうございました。」

私「ありがとうございました。」

 

最後は自己推薦書の内容について聞かれましたね。

これは人それぞれだと思います。

 

 

これは自分の受けた経済学部についてのものなので他学部は少し異なるかもしれませんが、少しでも参考になればと思います。

次回のpart5で最後となりますのでぜひ見ていってください。

 

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